抜歯矯正とは、歯並びやかみ合わせを整えるために永久歯を数本抜いて行う矯正治療です。
歯を抜いてできたスペースを利用し、ガタガタの歯並び(叢生)や出っ歯、口元の突出感(口ゴボ)を改善します。
この治療法は、スペースを効率よく使いながら、歯並びだけでなく顔立ちやかみ合わせも整えられる点が大きなメリットです。
ただし、抜歯矯正は治療計画や歯の移動コントロールが非常に重要で、難易度の高い治療でもあります。
前歯の3次元的な位置や奥歯のかみ合わせとのバランスなどを考慮して治療を行わないと、口元の形態の変化や咀嚼咬合機能に影響を及ぼすため、経験豊富な矯正専門医による診断と治療が不可欠です。
1. 抜歯したスペース(通常7~9mm)を閉じるため、奥歯や前歯を大きく動かす必要があります。
2. 抜歯を行わない場合より歯根や骨の負担が大きいため、高い治療技術が必要です。
1. 顔貌のバランスに専門的な知識や経験が必要で、特に成人の方は「横顔の分析(Eライン、上下口唇のバランス)」が不可欠です。
1. 奥歯を動かさず前歯だけを引っ込めたいときなど、「矯正用アンカースクリュー(TADs)」などの特殊な固定装置が必要になることも。
2. アンカレッジの取り方を誤ると、逆に前歯があまり引っ込まず奥歯が前に出てしまうことも。
1. スペースクローズ(隙間を閉じる)に時間がかかるため、全体的に治療期間が長くなる傾向があります(平均2〜3年)。
項目 | 内容 |
---|---|
担当医の 専門性・実績 |
不可逆的な治療のため治療計画(診断)が重要。抜歯矯正の症例数(経験数)の確認が非常に大切。 |
診断の丁寧さ | 横顔分析・歯の大きさ・骨格とのバランスまで診断 |
治療計画の 説明 |
患者さんの希望をふまえた上で、 抜歯理由、方法、使う装置(ワイヤー or マウスピース)を詳しく説明してくれるか |
仕上がり イメージ |
予想される治療結果を実際の治療例をもとに説明してくれると安心 |
矯正歯科専門医(https://www.jos.gr.jp/asset/list_sp.pdf)(名簿のNo.138に当院院長が記載されています。)であれば多くの実績があります。
「顔立ちも整えつつ、機能的で後戻りしにくい噛み合わせを作る」という点では非常に有効です。