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矯正歯科治療の痛み

矯正歯科治療の痛みについて

矯正歯科治療って痛いと思っておられる方は多いと思います。しかし、すべての矯正歯科治療が痛いわけではありません。矯正歯科治療には、①あごの骨や歯列の成長を促すしたりする治療と、②個々の歯を動かす治療があります。

①あごの骨や歯列の成長を促すしたりする矯正歯科治療では、写真のような装置を使用します


画像:ASO International

②個々の歯を動かす矯正歯科治療では、写真のような装置を使用します

まず、このうち成長期に行う、①あごの骨や歯列の成長を促す矯正歯科治療はほぼ痛みがありません。主に、痛みがあると言われているのは、②個々の歯を動かす矯正歯科治療、すなわち、主にはマルチブラケット装置を使用して個々の歯を動かす治療の際に痛みがあります。

矯正治療の痛みに関するアンケート

当院に通院中の患者様にご協力いただき、矯正治療の痛み(装置装着後の痛みと食事)についてアンケートを取りました。

集計結果についてご報告いたします。

矯正装置装着後の痛み
(0:痛みが全くない、1:少し痛みがあるが平気、2:軽く痛みがある、
3:中くらいの痛みがあり辛い、4:強く痛みがあり辛い、5:我慢できない)
10代(18人) 20代(5人) 40代(1人)
1日目 3日目 7日目 1日目 3日目 7日目 1日目 3日目 7日目
0 2 4 10 1 1 1 0 0 0
1 3 4 4 0 0 2 0 0 0
2 7 2 3 2 2 0 1 1 1
3 2 5 0 1 0 1 0 0 0
4 1 3 1 0 1 0 0 0 0
5 2 0 0 0 0 0 0 0 0

装置装着後の痛みは、我慢できないほどではなく3日程度で気にならなくなるようです。

矯正装置装着後の食事
(0:いつもと同じ食事 → 5:流動食)
10代(18人) 20代(5人) 40代(1人)
1日目 3日目 7日目 1日目 3日目 7日目 1日目 3日目 7日目
0 6 8 12 1 1 2 0 0 0
1 2 2 3 1 1 1 0 0 0
2 3 5 2 0 1 1 0 0 1
3 5 2 1 1 0 0 0 0 0
4 2 1 0 1 0 0 1 1 0
5 0 0 0 0 1 0 0 0 0

装置装着後の食事は、痛みと同様に3日程度で通常の食事が出来るようです。

矯正歯科治療の痛みが発生するメカニズムと当院独自の対策

歯を動かす際に痛みがあるのは、歯と歯を支える骨の間に歯根膜という膜があり、この歯根膜に血管とともに神経が通じているため圧迫された神経に痛みが生じます。このようなメカニズムで痛みが生ずることから、使用するワイヤーの改良や動かし方の工夫によって、以前よりも痛みが少なく矯正歯科治療が可能となっています。さらに当院では、痛みが生じた際に独自の緩和の仕方を開発し成果を得ています。

当院でマルチブラケット装着1周間までの痛みについてのアンケートをとった結果、この歯の痛みは多くは歯を動かし始めて1~3日間生ずるもので、それ以降はほぼ痛みがなく、食事の際に硬い食品などが少し噛みにくい程度、治療当初から痛みのない方もいらっしゃいました。特に、歯の裏側の装置で治療を行っていらっしゃる患者様にこの傾向が顕著でした。歯の動き始めに痛みが出ますが、動く方向が一定になってくると痛みがなくなり、治療を進めて行っても痛みがないため、「本当に動いているの?」と聞かれる患者さんもいらっしゃいます。中には痛みがあった方が、歯が動いていることが実感できて良いとおっしゃる患者さんもいらっしゃるほどです。

矯正歯科治療の痛みについて体験者の声

当院スタッフも皆さんと同様に歯並びに悩んでいました。矯正歯科治療の体験者として、「矯正歯科治療の痛み」について生の声をご紹介します。

矯正歯科治療時の痛みはどうでしたか?
装置を付けた時から、ほぼ痛みを感じず、快適に過ごしました。先に治療を始めた友人から「痛いよ」と聞いていたので、心づもりが出来ていたのもあるかもしれません。なんとなく、食べ物を、噛んだ時に違和感があったくらいでした。前歯を引っ込める治療に入ったときに、初めて『痛い』と感じましたが、2年半装置を付けていて、痛いと思ったのはその時くらいです。

どのように乗り切っていましたか?
痛みがほとんどない治療生活だったので、痛みに対するこんな工夫をした!というのがないのですが、1回だけ痛かった時は、市販の頭痛薬を飲んだのと、なるべく柔らかいもの(ヨーグルト、茶わん蒸し、うどん等)を食べていたと思います。

矯正歯科治療中のエピソードがあれば教えてください。
ワイヤーに食べ物が絡まりやすいので、自分でも気づかないうちに食べ物がついていることも。1回、ラーメンの麺が(結構長め)ワイヤーに這うように絡まっていました。


斉藤

矯正歯科治療時の痛みはどうでしたか?
私は当院で中学生の時に治療したのですが、セパレートゴム(奥歯に装置を着けるための準備に使う歯と歯の間に挟むゴム)に関しては、まったく痛みなし。ワイヤーが新しくなった時は、次の日くらいまでは何か食べ物を前歯で噛もうとすると痛かったです。調整後はそんなに.痛みはありませんでした。

どのように乗り切っていましたか?
噛むときはできるだけゆっくり食べ物を唾液で柔らかくしながら奥歯で噛むようにしていました。

矯正歯科治療中のエピソードがあれば教えてください。
その日は一日部活の練習試合でした。昼食を終えて、チームメイトと話をしている時にほうれん草が装置の周りに巻き付いていることを指摘され、とても恥ずかしかったことを覚えています。その日から、ワンタフトブラシ(小さい矯正用の歯ブラシ)を持ち歩き、食後は必ず鏡を見て食べかすが絡まっていないかチェックしてブラッシングをするようになりました。


玉井

矯正歯科治療時の痛みはどうでしたか?
痛みはありました。何が痛かったかというと、セパレートゴムを挟んだ時と、初めてマルチブラケット装置を付けた時です。セパレートゴムは、1週間付けている間ずっと気になっていました。マルチブラケットも痛みはありましたが、ご飯を食べている時に痛みを感じた以外は、口を動かさなければ気になりませんでした。

どのように乗り切っていましたか?
マルチブラケットは食事の時以外は、痛みがあるわけではなかったので、特別な乗り切り方はなかったと思います。ただ、食べるときに数日痛みがあったので、美味しいものを食べに行く予定はワイヤー調整時とずらしていました。食事以外の予定は逆に入れるようにしていました。

矯正歯科治療中のエピソードがあれば教えてください。
・友人とご飯を食べに行った時、トマトの皮が前歯に貼りついているのに気が付かずおしゃべりをしていました。
・治療に慣れてくると、ワイヤーの痛みより、ハリガネの切れ端やバネが唇に当たって、痛い方が気になりました。患者さんに対してもその点を注意するよう心がけることが大切だと気付きました。
・同じ時期に矯正歯科治療を始めた同世代のスタッフがいたが、そちらの方がすき間が閉じるペースなど、歯の動きが早かった。小児、成人の動きの早さ、痛みの違いがあることはわかっていたが、同じ成人でもすごく個人差があることが改めてわかりました。


菰口

矯正歯科治療時の痛みはどうでしたか?
装置後、調整後ともに2,3日痛みがありました。

どのように乗り切っていましたか?
噛み切るのが痛かったので、食べものを小さめに切って食べていました。でも、我慢できないほどではなかったので時間が過ぎるのを待つ感じでした。

矯正歯科治療中のエピソードがあれば教えてください。
表側の装置で治療しましたが、装置を装着したことに毎日顔を合わす家族でも誰も気づいてくれませんでした。


荒堀

矯正歯科治療時の痛みはどうでしたか?
太いワイヤーに変えた時が痛かったです。ただ、我慢できないほどではなかったです。

どのように乗り切っていましたか?
装置を着けた時と調整後に1~2日間は食べるときが痛いのでうどんなど柔らかいものを選んで食べていました。ただ、うどんに入っているネギを噛むと痛いので、具はネギ以外のものに。
痛くない歯もあるので、その歯を探して食べていました。おなかはすくので、食欲の方が勝っていました。

矯正歯科治療中のエピソードがあれば教えてください。
矯正歯科治療中のブラッシングは、歯ブラシを何本も使い分けて磨くので大変だが、終了後も磨く癖がついているのでそのままの歯ブラシの本数で使い分けて磨いているので、口の中を綺麗に保てています。


奥野