矯正治療と歯のくいしばり
矯正治療と歯のくいしばりについて
こんにちは!歯科衛生士の菰口です。
矯正治療開始前や治療中に歯ぎしりがあるけど大丈夫?治療できる?歯は動く?と心配される方は多いと思います。
実は歯ぎしりだけでなく、歯の食いしばりも治療の進行に大きく関わるのはご存じですか?
今回は、「矯正治療と歯のくいしばり」についてお話したいと思います。
まず・・・
食いしばりって何?
食いしばりはクレンチングとも呼ばれ、無意識に上下の歯を強く噛みしめる癖のことを指します。
歯ぎしり(グラインディング)と併せてクレンチング症候群とも呼ばれています。
・主な症状
・集中している時やストレスを感じている時に無意識に歯を食いしばっている
・舌の側方に歯型がついている
・歯に接する頬の内側に白い線がある
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食いしばりの原因は?
食いしばりの原因としては「ストレス」と「かみ合わせの異常が」考えられます。
原因1:ストレス
ストレスや精神的な緊張は食いしばりの主な原因とされています。
勉強や仕事など強いストレスを受けている状態の時は交感神経が優位になるため口腔周囲の筋肉も緊張しやすくなり、歯を食いしばってしまいます。
原因2:かみ合わせの異常。
正常な噛み合わせは歯列全体で均等にかむことができます。それが部分的に高くなったり、低くなったりしていると、無意識に顎を噛める位置に動かして調整するため特定の歯にだけ大きな負担がかかることになります。そうした不安定な状態のため食いしばりがおこる場合もあります。
原因3:アルコールやカフェインの影響
喫煙やお酒などのアルコール、コーヒーや紅茶などのカフェインの摂取過多は交感神経が優位になるため食いしばりが起こりやすくなります。
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矯正治療への影響は?
・治療の進行や効果への影響
矯正治療は前後左右へ歯を動かしていきます。しかし、食いしばりをすることによって動こうとする歯に対して大きなブレーキをかけてしまいます。そのため、治療期間が長くなり、歯や装置への負担にもつながります。
・強い痛みが生じる
矯正治療中に調整を行うと歯が動き痛みが生じます。その痛みにはも食いしばりの力も加わると強い痛みが生じます。
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対策
①タイミングを決めてセルフチェック
・スマホを手に取ったとき
・メールを開いたとき
・信号待ち
・トイレに行ったとき
上記の瞬間は必ず上下の歯を確認して歯を離すよう意識しましょう!
唇は閉じて、歯は接触しないが正解です
②口、顎の緊張を緩めるミニエクササイズ
・咬筋ストレッチ
・口を軽く開ける
・指2本を頬の硬い部分に当てる
・円を描くように10回マッサージ(左右)
痛いほど押さないのがコツです
③集中時の食いしばり対策
・舌先を上顎のスポット(前歯の裏)に置く
舌が正しい位置(スポット)にないと、歯を前に押し出してしまい、舌に跡がついたり
食いしばりを引き起こしてしまいます。
④水分・カフェイン管理
・コーヒーを飲んだら必ず水も一緒に
・午後はカフェイン量を半分に(デカフェ・麦茶・白湯など)
・就寝前のカフェインは控える
カフェイン過多は筋緊張を起こします
⑤無意識動作を減らす
・頬杖をつかない
・歯を食いしばって重い物を持たない
・スマホを下向きで見ない
まとめ
・気づく仕組みを作る
・顎・姿勢・呼吸をこまめにリセット
・「歯は離す」が基本姿勢
食いしばり誰にでも起こりうるものですが、早めに気づき、対策をとることで矯正治療をより快適にすすめることができます。不安なことがあれば遠慮せず歯科医師に相談しましょう!


















