矯正治療の第一歩「セパレートリング」とは
二期矯正治療の第一歩 セパレートリング
個人差がありますが、矯正治療の中でも一番痛かった!!という方もいらっしゃる
セパレートリングについてご紹介します。
青ゴム・セパレーター・セパレーションともいい、直径5ミリほどの青色のゴムです。
セパレーターの目的
セパレーターは主にバンドを装着する前の準備として使用します。
歯の表面にマルチブラケット装置をつけて矯正を始める場合、まず初めに奥歯に
金属のリング(バンド)を装着します。
そのためには、歯と歯の間に隙間が必要です。
その隙間を作るのが セパレートリング です。
*バンドを使わないマウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正治療をされる場合は、この処置は行いません。
装着期間
基本、バンドを装着する1週間前に装着します。
一期矯正治療や永久歯がまだ生え揃っていない場合は、3・4日前に装着する場合もあります。
装着感
歯と歯に物が詰まった違和感が大きいですが、次第に慣れてきます。
また、痛みが出る場合もあります。
装着した日の夜からや、次の日から痛み出すことが多いです。
「ご飯を噛むときに痛い」「何もしなくても痛い」
と個人差がありますが、だいたい2.3日で治まる方が多いです。
痛みが出た場合
40度前後の塩水を作ってもらい、口に含んでコロコロ転がしてもらう
(ぐちゅぐちゅをする)と治ることがあります。
それでも治らなければ、市販の痛み止めを飲んでもらって大丈夫です。
装着中の食事
粘着性のある食べ物、ガムやキャラメルなどは控えてもらった方が安心です。
食後は、セパレートリングが外れていないか確認しましょう。
歯磨き
いつも通りしてください。
ですが、デンタルフロス(糸ようじ)はゴムが挟まっている部位には使用しないでください。
外れる原因になります。
歯磨き後にも、セパレートリングが外れてないか確認しましょう。
セパレートリングが外れてしまったら…
歯と歯の隙間が出来てくると、セパレートリングが外れたり切れてしまう事があります。
そのような場合、医院に付けなおしに来ていただく必要があります。
しかし、用事があり来院しづらい場合や遠くてなかなか行くことが難しい場合もあると思います。
そんな時、患者さんご自身でつけ直してもらうことができます!!
用意するものは、
セパレートリング・デンタルフロス(指まきタイプの糸ようじ)
の2つです。
持ち方
①セパレートリングにフロスを2本通します
②中指にフロスを巻き付けます
歯と歯の間への挟み方
①セパレートリングとフロスの境目に人差し指を置きます。
②両手で引っ張り、セパレートリングを伸ばして、スライドするように 歯と歯の間に入れていきます。
*半分入って、半分見えている状態にしてください。
入らない場合はご来院ください。