8020運動はご存じですか?

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年を迎え、気持ちも新たに今年の目標をたてられた方もたくさんいらっしゃると思います。
歯にも“8020(ハチマルニイマル)運動”という目標があるのをご存知でしょうか?
1989年に当時の厚生省と日本歯科医師会が推進を始めた“満80歳で自分の歯を20本以上保とう”という運動です。
自分の歯が20本あれば、食べ物の咀嚼が容易であるとされており、日本人の平均寿命の“80歳”で“20本”の歯を残すことで生涯にわたって自分の歯で食べられる楽しみを味わえるようにという願いが込められてこの運動が始まったそうです。
8020運動達成率は運動開始当初は、7%程度(平均残存歯数4~5本)でしたが、2017年6月に厚生労働省が発表した調査では達成者が51.2%になったようです。
では、どうすれば歯を失わずに8020を達成できるのでしょうか…
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毎日、毎食後のハミガキをしっかりとおこなう!!
まずは、これに尽きると思います。歯を失う多くの原因になるのが歯周病と虫歯です。
歯周病に至っては、成人の約8割が歯周病予備軍といわれています。規則正しい食生活をし、“食べたら磨く”を習慣づけ、毎食後しっかりとハミガキをすることが重要です。
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定期的に歯科の検診を受ける
“磨いている”と“磨けている”は違います。
毎日しっかり磨いているつもりでも、自分では気づかないハミガキの癖などで磨き残しがあるかもしれません。そこから歯周病や虫歯が進行してしまうことも…
歯のプロである歯科医師や歯科衛生士に定期的に診てもらい、ブラッシング指導を受けることも大切です。そうすることでご自分のセルフメンテナンスの技術が向上すると思います。
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矯正治療をして整ったかみ合わせと歯並びを手に入れる
デコボコしている歯並びでは、どうしても自分の歯ブラシだけでは磨ききれないところが出てきます。また、かみ合わせが崩れているとそれぞれの歯に負担がかかり、歯を失うリスクも高くなります。8020運動達成者は正常なかみ合わせの方が80%以上という報告がされています。
矯正治療を行う上で抜歯をして(歯の本数を減らして)治療をする場合があります。
歯を失わないために矯正治療をするのではないの?それなのに減らすの?と思われるかもしれません。確かに本数は減りますが、整ったかみ合わせと歯並びになっていることで、格段にハミガキがしやすくなるのです。
矯正治療中は、ハミガキが難しくなるのでは…と不安に思われる方も多いです。
確かに舌側矯正や複雑な装置になると磨くのは一苦労です。
そのため当院では毎回、歯科衛生士とハミガキを練習する時間を設けております。そうすることで患者さまのセルフメンテナンス技術の向上をはかり、意識を高く持ってハミガキに取り組んでいただいております。
20201年、みなさんもこれからの人生を見据え、いつまでも自分の歯で食事ができ健康に過ごしていけるように8020を目指してみませんか?