矯正装置がついても楽器吹ける?
みなさんこんにちは!歯科衛生士の菰口です。
今回のブログは患者様からよくご質問いただくこちらです!
「矯正装置がついていても楽器吹ける?」
小学校高学年から中学校にかけて、クラブ活動や部活動で楽器を演奏される方が増えてきます。
またその時期は、永久歯への生え変わりが終了しⅡ期治療を開始される方が多い時期でもあります。
矯正治療を始める前だと、一体どんな楽器があるのか、装置が付くことで楽器を吹くことが出来るのか、楽器の演奏にどう影響するのか想像もつかないと思います。
今回のブログではこういったことについてお伝えしていきたいと思います。
1・楽器は吹ける?
2・楽器の種類(金管楽器・木管楽器)
3・吹きにくい楽器は?
4・治療開始前、開始中の注意点
1楽器は吹ける?
結論から言うと吹けます!!
が!!
楽器の種類によっては慣れるのに時間がかかるものもあります。
そして楽器と言っても色々な種類があります。まずはそこの分類から。
パーカッション(打楽器)、コントラバス(弦楽器)以外の管楽器と呼ばれるものでお話したいと思います。
2どんな楽器があるの?
部活に入部し、管楽器へのパートが決まるとまず手渡されるのがマウスピースです。
管楽器にはマウスピースと言って、楽器に息を吹き込む吹き口があります。
唇をぶるぶると振動させ、その振動をマウスピースに伝えて息を吹き込むもの、リードという植物から作られた薄い板を振動させて息を吹き込むもの、直接息を吹き込むものとあります。
金管楽器と木管楽器はその違いによって分かれています。
金管楽器→唇の振動を利用して音をだす。
木管楽器→リードの振動を使って音を出す。息を吹き込んで音を出す
この中で矯正装置に大きく関わってくるものは唇とリードを振動させて息を吹き込む楽器です。
金管楽器だとトランペット、トロンボーン、ユーフォニウム、ホルン、チューバ、
木管楽器だとクラリネット、サックス、オーボエ、ファゴット
3吹きにくい楽器はある?
金管楽器はマウスピースに唇を押し当て、振動で音を鳴らします。マウスピースが大きい楽器(トロンボーン、チューバなど)ほど音を出しやすく、ホルンなどのマウスピースが小さい楽器ほど音が出しにくくなります。
木管楽器もリードが大きい楽器(サックスなど)よりもダブルリード言われるリードが小さいオーボエやファゴットのほうが装置装着直後やワイヤー調整直後は痛みにより音の出しにくさがでることがあるかもしれません。
4治療開始前、開始中の注意点
マウスピースの大きさで吹きやすさに違いはありますが、矯正治療開始直後は楽器を吹いていなくても
慣れるまで時間がかかります。
コンクールや定期演奏会の直前に装置装着や調整の予約が入らないようスケジュールを上手く調整いきましょう!
また、楽器を吹く時、マウスピースに唇を押し当てるため、唇の内側や頬の粘膜にブラケットが当たって口内炎になることもあります。
痛みが強いときはブラケットにワックスをつけるのもオススメです。
まとめ
楽器を始めたばかりの人ですとマウスピースの大きさ、楽器の種類によっては慣れるのに時間がかかるかもしれません。
私も中、高と吹奏楽部でサックスを吹いていました。ブログを書きながら「矯正治療したから歯が痛い」と言いながらも頑張って練習していた後輩の姿を思い出しました。
矯正治療と両立しながら楽器を演奏してる方もたくさんいらっしゃいます。
コンクールや定期演奏会など、年間行事のスケジュールを確認しながら上手く治療と両立していけるとよいですね!!