保定装置 いつまで使う?
こんにちは。歯科衛生士の砂子です。
矯正治療でワイヤー矯正が終わると
矯正終わった~!!
きれいな歯並び嬉しい~!!
となりますよね。
でもここからが一番大切な時期なのです
キレイに並んだ歯並びを保っていくのが必要です。
ワイヤー矯正が終わった後、保定装置(リテーナー)という装置をつけます
一般的には自分で取り外し可能な装置がほとんどです。
その保定装置、いつまで使うの?という疑問が出てきますね。
今回は保定装置いつまで使うの?の疑問とともに適切な使用期間、装着時間、
お手入れ方法などを交えて解説していきたいと思います。
保定装置(リテーナー)の装着期間と装着時間について
歯並びを整える期間(動的治療)が終わると必ず保定装置をつけなければなりません。
この理由はワイヤーやマウスピースで動かしてキレイに並んでも、そのまま止まってくれるわけではありません。何もつけなければ歯は元あった位置へ後戻りしようと動きます。
骨の中で動かした歯が安定するまでキレイな歯並びを保つ装置=保定装置が必要になります。
装着期間
保定装置の使用期間は、基本的に歯を動かして治療した期間と同じくらいといわれています。
動的治療期間が2~3年が平均のため保定期間も2~2年半必要になります。
2~2年半すると歯の周りの骨が安定してくるので、ワイヤーを外した直後よりも
歯は動きにくくなります。
個人差、医院での説明にも差はありますが、
当院では2~2年半は歯科医師の指示通りに装着が必要となり、
その後は患者さんにお任せとなりますが、歯は一生動き続けるので、
2~3日に一回、一週間に一回でもつけて、終わりという期間はありませんが、
つけれる限りつけてくださいとお伝えします。
装着時間
動的治療が終わって一年間は食事と歯みがき以外の時間(約22時間)つけてもらいます。
当院では一年たった後、歯科医師から徐々に時間を減らす指示があります。
いきなりバーンとつける時間を減らすより、徐々に減らす方が後戻りのリスクを
抑えることが出来ます。
まずは6時間外す→8時間外す→12時間外す
2年~2年半で就寝時のみ。
その後2~3日に一回就寝時のみ、一週間に一回就寝時のみ
でもつけていただくことをお勧めしています。
もしリテーナーをつけないとどうなる?
確実に後戻りします。最初のうちは数時間外すだけでリテーナーがきつく感じるようになります。
それが日常になってしまうと、リテーナーが合わなくなり、後戻りしていきます。
せっかくキレイな歯並びを目標に治療したのに後戻りしていまうのは悲しいですね。
しっかり時間と期間を守って装着していても、歯は動き続けます。
親知らずの萌出、舌癖、体癖によりかみ合わせが変わってしまうこともあるので注意しましょう
こちらのブログも併せてどうぞ
矯正治療後の後戻りとは? – 滋賀県大津市のほりい矯正歯科クリニック (horii-kyousei.com)
過去ブログに保定装置の種類とお手入れ方法について書いています
保定装置のお手入れ – 滋賀県大津市のほりい矯正歯科クリニック 保定装置のお手入れ (horii-kyousei.com)
保定装置の種類やお手入れ方法もしっかり理解して大切にリテーナーを使用し、
キレイな歯並びを保っていきましょう!!
まとめ
リテーナーの装着期間、装着時間は一定ではなく、
個人の歯の状態や、治療結果、生活習慣によって異なる場合があります。
2年~2年半が一般的ですが、長期間または一生付け続けることを推奨されることもあります。
一般的な保定期間が終了しても、歯科医師の指示に従い、
定期的なかみ合わせチェックと歯のメインテナンスを行うことで
キレイな歯並びを保つことが出来ます。
しっかりとしたかみ合わせ、キレイな歯並びから素敵な笑顔へと繋がっていくことを願っております。